当クリニックの内科について
- 「風邪」や「食当たり」のような「急な体調不良」
- 「なんとなく調子が悪いのだけれど、どこの病院に受診すればいいのだろう?」
- 健診などで、「医療機関を受診してください」と指摘された。
- 周囲の人に、「一回、どこか病院で診てもらったら?」と言われた。
こんな症状はご相談ください(例)
(腹痛、便秘、下痢など)
(出にくい、近い、血が混じるなど)
*診察の結果、高度医療や入院、手術などが必要と判断された場合には、専門医や他の医療機関への紹介をいたします。
来院前にプリントしてご記入いただくとスムーズに受付が進みます
高血圧
高血圧を放置してはダメな理由
高血圧の患者さんを追跡調査しますと、血圧が高いほど脳卒中の危険が高いことが明らかになりました。脳以外の臓器にもさまざまな悪影響(=合併症)が現れます。高血圧を治療するのは、そうした合併症を防ぐためです。
血圧とは、高血圧とは
血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。一般的に、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上のとき、高血圧と診断されます。
血圧を上げるもの/下げるもの
上げるもの→塩分の摂り過ぎ/加齢/ストレス/激しい運動後/寒さ/睡眠不足/過度の飲酒/運動不足/肥満/体質/性格など
下げるもの→休養/睡眠/運動習慣/暑さなど
高血圧になりやすいのはどんな人?
高血圧の人の大部分は、原因を特定できない「本態性高血圧」というタイプです。塩分の摂りすぎや過食などの生活習慣・環境の要因が加わって起こります。一方、少数ですが、「二次性高血圧」(腎臓・内分泌疾患など、血圧を高くする明らかな原因があるもの)もあります。
高血圧の症状は?
頭痛・めまい・肩こりなどがありますが、軽症の高血圧では自覚症状が無いことも多いです。それだけに、普段からの検診での早期発見・早期治療が重要となります。
高血圧の合併症
脳卒中・心臓病・動脈瘤破裂などの重い病気から、眼(網膜)・腎臓などの障害もあります。これらの合併症がおきる前に治療を始めましょう。
どこまで血圧を下げるのか?
年齢や合併症の有無で総合的に判断して決めます。一般的な目安は140 / 90mmHg未満ですが、後期高齢者・糖尿病・腎臓病の患者さんなどでは変わってきます。
治療の基本
生活習慣の見直しがまず重要です。 一番のポイントはやはり減塩です。1日1gの減塩で収縮期血圧が約1mmHg低下します。食塩1日6g未満を目標にしましょう!あわせて、適度な運動(ウォーキングなど)や精神的ストレスを避けて、気分転換などもしてみましょう。また、寝不足も高血圧の原因です。なるべく十分な睡眠をとりましょう。また、過度の飲酒も血圧が上がり、心臓の負担も増えます。喫煙は合併症の危険がより高くなります。ぜひやめてください。
目標まで下がらないときは薬を服用
先ほどの「生活習慣の改善」にも関わらず血圧の下がりが悪い場合は、薬物治療を始めます。最初のうちは軽い(弱い)薬から開始し、全身の状態をみながら薬の量や種類を調節します。「薬を飲んでいるのに血圧が下がらない」といって通院を中断したりせず、根気よく生活習慣の改善と薬物治療に取り組みましょう。
血圧が下がっても定期的な検査は忘れずに
治療の甲斐あって血圧が安定しても薬を自己判断で中止したりせず、定期的な通院で合併症を予防・管理するようにしましょう。
検診で異常を指摘されたら、まず受診を
市民検診・職場健診で「高血圧・血圧が高め」と診断されたら、早めにいちど「しみずファミリークリニック」までご相談ください。
*一般社団法人日本臨床内科医会発行「わかりやすい病気のはなしシリーズ9高血圧」を改変糖尿病
糖尿病ってどんな病気?
食事でとった炭水化物はブドウ糖として腸管から吸収され、血管を通って全身に運ばれ、エネルギー源として使われます。このとき、すい臓からインスリンが分泌されます。インスリンは、血液中のブドウ糖を一定のレベルに調節しています。糖尿病はこれらがうまく働かないため、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。
糖尿病になる理由
インスリンの分泌が少なくなったり(インスリン分泌不全)、働きが悪くなったり(インスリン抵抗性)すると、血糖が高くなります。その原因として、「かかりやすい体質」と「生活習慣」が関係しています。「生活習慣」には肥満・過食・高脂肪食・運動不足・ストレス・喫煙などが挙げられます。
糖尿病の分類
糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。2型糖尿病は糖尿病全体の95%以上を占めており、インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなることでおこります。ほかに特定の病気、薬による糖尿病や、妊娠糖尿病もあります。
糖尿病の合併症
血糖が高い状態が続くと血管が障害されて網膜症や腎症、神経障害などを起こし、場合によっては失明や人工透析、足の切断に至ることがあります。また、心筋梗塞や脳卒中なども起こりやすくなります。
糖尿病の検査
糖尿病かどうかを調べるには、病歴や家族歴などの問診、全身状態の確認と、血液検査をおこないます。 血液検査で調べた血糖値の結果などから、高血糖が慢性的に続いていることが証明された場合に、糖尿病と診断されます。このほか合併症の評価や早期発見に必要な検査をおこなうこともあります。 血液検査(代表的なもの) HbA1c→過去1~2ヵ月間の平均的な血糖値を反映します。血糖コントロールの状態を知る指標としてよく用いられます。 空腹時血糖→決められた時間絶食した後の、空腹時の血糖値
糖尿病の治療
生活習慣の改善がもっとも大切です。食事療法と運動療法が中心となります。「食事療法の3ヵ条」として、①適切なエネルギー量の食事を摂る、②1日に30品目以上をバランスよく、③食事は規則正しく1日3回摂る、を心がけましょう。運動療法も非常に大切です。運動は、血液中のブドウ糖を消費して血糖値を下げる、肥満を解消して筋肉などでインスリンの働きを高める、血液循環を盛んにして血管の老化を防ぐなどの効果があります。まずは日常生活のなかで工夫して体を動かすことから始めましょう。その他の「生活習慣」の改善として、「規則正しい生活を心がける」や「十分な睡眠をとる」などもあげられます。 生活習慣の改善をがんばったにも関わらず、糖尿病の改善に乏しい場合は薬物療法も必要となります。薬物療法としては多くの種類の内服薬(のみ薬)とインスリン注射、があります。糖尿病の程度に応じて各種薬剤を使うこととなります。
糖尿病治療の目標
糖尿病治療の目標は、血糖などを良好にコントロールすることで、病気の進行や合併症を予防し、健康な人と変わらない生活を送れるようにすることです。糖尿病は自覚症状がなくても進行していくので、診断後は早いうちに治療を開始し、継続することが大切です。
高脂血症(高コレステロール血症、脂質異常症)
コレステロールが高いとなぜ悪い?
コレステロールは動脈硬化の原因となります。動脈硬化は、血管の壁が厚くなって血管の内側が狭くなった状態を言いますが、これは血管壁の中にコレステロールがたまることが一因です。血液の中に、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増えると、コブのような動脈硬化ができます。なおHDLコレステロール(善玉コレステロール)は逆に動脈硬化を防ぐ働きがあります。動脈硬化が進むと、心筋梗塞・狭心症や脳卒中などの血管がつまる病気になることがあります。
動脈硬化を起こすのは?
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いことのほか、高血圧、喫煙、糖尿病、慢性腎臓病、低HDLコレステロール(善玉コレステロールが低いこと)などがあると、より動脈硬化になりやすくなります。
コレステロールの治療の目安
LDL(悪玉)コレステロールの管理目標値は冠動脈疾患になったことのない人(一次予防)の場合、危険因子(糖尿病・喫煙など)の種類・数によって決まります(低リスクで160mg/dL未満~高リスクで120mg/dL未満)。冠動脈疾患になったことのある人(二次予防)の場合、100mg/dL未満と、さらに低い数値が目標となります。
コレステロールが高い人に勧められる4つのアドバイス
- 1.禁煙し、受動喫煙を回避する。
- タバコは動脈硬化やがんなどの病気を引き起こす要因の一つです。
- 2.食事を見直す(伝統的な日本食の推進)
- 肉の脂身・乳製品を控えめに。野菜・海藻・魚・玄米などを増やす。
- 3.運動を習慣にする。
- 歩く・泳ぐ・走るなど
- 4.薬物を内服
- 食事・運動療法でコレステロールが下がらないときは薬物治療を行います。
高尿酸血症(痛風)
高尿酸血症とは
高尿酸血症は血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態です。尿酸は水分に溶けにくいため、血液中では尿酸塩として存在しています。尿酸が過多になると、針状の尿酸塩の結晶ができ、体のあちこちに溜まって、痛みを引き起こします。これが痛風です。 体の細胞は、毎日の新陳代謝で新しくつくり変えられています。その結果、細胞の核からプリン体という物体が生成されます。このプリン体が、尿酸の元になります。また、プリン体はレバー類、干し椎茸、魚卵類、えび、かつお、いわしなど一部の魚介類に多く含まれています。そしてアルコール飲料には、尿酸値を上昇させる作用があります。こうした飲食物を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。
高尿酸血症の治療
高尿酸血症では、尿酸値を下げることが大切です。それには食事療法として、前記のようなプリン体を多く含む食物の摂取を控えめにし、バランスの良い食事を摂るようにします。また、禁酒・節酒を心がけます。 特にビールはプリン体を多く含むので注意しましょう。また、食事療法と併せ、運動で肥満を解消することも大切です。ケースによっては、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などが処方されます。